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【Premiere Pro 2025】v25.6.3へのアップデートは待つべき?「ハイリスク・ハイリターン」な実態を徹底解説


目次

v25.6.3へのアップデートは待つべき?

「Creative Cloudデスクトップアプリに『アップデートあり』の通知が来ているけど、更新しても大丈夫?」

Adobe Premiere Proユーザーにとって、アップデートボタンを押す瞬間はいつも緊張が走りますよね。

特に仕事で使っている場合、新機能への期待と同じくらい「バグで動かなくなったらどうしよう」という不安があるはずです。

今回は、(執筆時点で)最新のv25.6.3について、「結局、アップデートすべきなのか?」をズバリ解説します。

結論から言うと、今回のバージョンは「ハイリスク・ハイリターン」です。

特定のユーザーには救世主になりますが、安定性を求める多くの人には「待った」をかけるべき内容となっています。

その理由を詳しく見ていきましょう。


忙しい人のための3行まとめ
  • 基本方針:現在v25.5で安定しているなら、アップデートは見送るのが正解です。
  • 例外:Nikon N-RAWユーザーや、MKVファイルを扱う配信者は、劇的な恩恵があるためアップデート推奨です。
  • 注意点:長時間編集していると動作が重くなる「謎のラグ」や、保存時のクラッシュなど、地味に痛い不具合が残っています。

アップデートするメリット:特定の作業が爆速に!

まずは「ハイリターン」の部分、つまりアップデートすることで得られる大きなメリットを紹介します。

以下の条件に当てはまる人にとっては、v25.6.3は神アップデートになる可能性があります。

Nikon Z8/Z9ユーザー待望!「N-RAW」ネイティブ対応

これまでNikonのカメラで撮影したN-RAW素材を扱う際、変換作業や重いプラグインに悩まされていませんでしたか?

v25.6.3からはN-RAWがネイティブサポートされました。

  • 変換不要: タイムラインにそのまま置いて、サクサク編集できます。
  • 色調整も自在: エフェクトコントロールパネルから、ISOやホワイトバランスを非破壊で調整可能です。

ゲーム実況・配信者必見!「MKV」が完全に使えるように

OBSなどで録画したMKVファイル。これまでは読み込みに失敗したり、音ズレしたりしていましたが、v25.6.3で処理エンジンが刷新されました。

  • 再多重化(Remux)不要: 録画したファイルをそのままPremiereに放り込めます。時短効果は絶大です。

「メモリ不足」エラーからの解放(MOGRT修正)

テロップなどのモーショングラフィックス(MOGRT)を多用すると、書き出し時にメモリ不足で落ちる…。そんな悪夢のようなバグがv25.5にはありました。

v25.6.3ではこのメモリリーク問題が修正されており、長時間のレンダリングが安定しています。


アップデートのリスク:業務を止めるかもしれない「罠」

次に「ハイリスク」の部分です。一般的な編集作業をする上で無視できない不具合が報告されています。

編集開始15分で重くなる?「Time-Based Degradation」

これが今回の最大の懸念点です。起動直後は快適なのに、15〜30分ほど作業するとタイムラインのスクラブ(再生ヘッドの移動)が激しく遅延する現象が報告されています。

  • 症状:再生ヘッドを動かしても、プレビュー画面が1〜2秒遅れて表示される。
  • 対策:現状、Premiere Proを再起動するしかありません。頻繁な再起動はストレスですよね。

クリップが見えなくなる「ステルス」バグ

タイムラインでクリップをドラッグして移動させる際、クリップの枠線が表示されず「どこに置こうとしているか見えない」状態になることがあります。

感覚だけで編集しろというのは、プロのツールとしては厳しい仕様です。

「Dドライブ直下」に保存するとクラッシュ

プロジェクトファイルをHDDやSSDのルートディレクトリ(例:D:\E:\ の直下)に保存しようとすると、アクセス権エラーでクラッシュする不具合があります。

  • 回避策:必ずフォルダを作って(例:D:\Edit_Data\)その中に保存すれば大丈夫ですが、うっかり直下に保存して落ちたら目も当てられません。

あなたはどうするべき? ケース別判断ガイド

アップデート推奨:「攻め」のクリエイター

  • Nikon Z8/Z9/Z6III で撮影している。
  • ゲーム実況などでMKVファイルを毎日扱っている。
  • **MOGRT(テロップテンプレート)**を大量に使い、書き出しエラーに悩んでいる。
  • 新規プロジェクトをこれから立ち上げる。

アップデート禁止:「守り」の編集者

  • 長編ドキュメンタリーや映画を編集中(プロジェクト破損のリスク回避)。
  • 毎日締切があるニュースやYouTube投稿(動作が重くなるラグは致命的)。
  • チーム編集をしている(メンバー間でバージョンが揃わないとファイルが開けなくなる恐れあり)。
評価項目v25.5 (推奨安定版)v25.6.3 (最新版)判定
ファイル互換性高い (v25.x標準)注意 (v26変換バグの影響あり)v25.5 優位
RAW対応限定的包括的 (N-RAW / ARRIRAW)v25.6.3 優位
MKV処理実験的/不安定安定・高速v25.6.3 優位
長時間安定性良好劣化 (スクラブラグ発生)v25.5 優位
UI信頼性高い低い (パネル消失/描画バグ)v25.5 優位
MOGRT処理メモリリークあり修正済みv25.6.3 優位

それでもアップデートする場合の「安全策」

もしメリットを取ってアップデートする場合は、必ず以下の手順で「防御」してください。

  1. 「以前のバージョンを削除」のチェックを外すアップデート時に、v25.5(旧バージョン)を残したままv25.6.3をインストールできます。何かあったらすぐにv25.5に戻れるようにしておきましょう。
  2. キャッシュのクリアアップデート直後にメディアキャッシュを手動で全削除し、環境設定をリセットすることで、予期せぬ不具合を防げる確率が上がります。
  3. ルートディレクトリに保存しないプロジェクトファイルは必ずサブフォルダの中に保存する癖をつけましょう。

まとめ

v25.6.3は、特定の機能(N-RAWやMKV)にとっては素晴らしい進化ですが、基本的な編集の快適さ(安定性)においては、まだv25.5に軍配が上がります。

「自分の作業にN-RAWやMKVは関係ないな」という方は、v25.6.4以降の修正版が出るまで、今のv25.5を使い続けるのが最も賢い選択と言えそうです。


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