はじめに
公道走行可能なお財布にやさしい価格帯の電動キックボード「eXs1」の購入記録その1、「選択」編です。
2022.10.25のニュースでバージョンアップと価格改定のお知らせがありました。
eXs(エクス)バージョンアップと価格改定のお知らせ
USB2.0を設置してスマホナビなどの充電に対応し、利便性を向上
視認性とデザイン性に優れたシーケンシャルウインカーを採用
原材料費、製造コスト増による価格改定
eXs(エクス)バージョンアップと価格改定のお知らせ
2021/5発売の製品については保安基準を満たしていない為、公道走行不可となってしまい、販売停止しています。今後公道走行対応の改良版電動キックボードeXs1、eXs2を販売再開するそうです。
購入に至るきっかけ
私の通勤のラストワンマイルは約1km。普段は気持ち良く徒歩で通勤していますが、夏場の暑さは1km歩くのも億劫になります。
徒歩で1~2km程度の距離は通常苦にならないものの、夏は汗ばむ暑さが続き、出社後もしばらく不快な汗を引かせるのが大変です。
「さあ、これから仕事を頑張るぞ!」という気持ちが暑さに奪われてしまうこともしばしば。
そんな中、最近ニュースで目にした電動キックボードが、この小さな悩みを解決する鍵になるかもしれません。
ただし、わずか1kmのために高額は出せません。だからこそ、価格と品質を両立する選択を心がけ、慎重に選びました。
購入の決め手は何だったのか
私が電動キックボード「eXs1」を選んだ決め手は、やはりそのコストパフォーマンスの高さです。以下のスペックを比較検討し、私のニーズにぴったり合うと判断しました。
タイヤサイズの検討
8.5インチのタイヤを選んだのは、私の通勤ルートがアスファルト舗装されており、特に段差がないからです。
しかし、小径タイヤにはいくつかのデメリットが存在します。
小径タイヤは大きなタイヤに比べて、石や穴などの障害物に対する耐性が低い傾向があります。
特に不整な路面や砂利道では、振動や衝撃が直接ハンドルに伝わりやすく、乗り心地が悪くなる可能性があります。
また、小径タイヤは慣性が小さいため、同じエネルギーで走ろうとすると大径タイヤよりも多くの力を必要とします。これにより、バッテリーの消耗が早まることも考えられます。
しかしながら、私の通勤ルートは比較的平坦で、大きな障害物も少ないため、これらのデメリットは私の場合は大きな問題とはなりません。
それに、小径タイヤは軽量で取り回しがしやすく、狭いスペースでの操作性に優れているため、通勤時にはむしろ便利です。
充電時間の実情
私が選んだ電動キックボードの充電時間は約3~5時間です。
一見すると長い充電時間に感じられるかもしれませんが、私の日常生活においてはこれが全く問題になりません。
まず、多くの人が夜間に睡眠を取るため、この時間を充電に充てることができます。
私は就寝前にキックボードを充電に接続し、翌朝には完全に充電された状態で一日をスタートできます。
5時間の充電時間は、7〜8時間の平均睡眠時間と比較しても十分にカバーできる範囲です。
また、職場や自宅での長時間滞在中にも充電することができます。
仮に週末に長距離を移動したとしても、目的地に到着後、充電器を接続しておけば、帰宅時には再びフル充電の状態で利用できます。
さらに、現代の多くの電子機器はバッテリーの充電サイクルが改善されているため、完全に放電させる前に充電してもバッテリー寿命に大きな影響を与えません。
これにより、充電時間が長くても、使用状況に応じて柔軟に充電計画を立てることが可能です。
結局のところ、私の日常生活のリズムを考慮すると、5時間の充電時間は決して不便ではなく、むしろ電動キックボードをいつでも使用できるようにするための理想的な条件と言えます。
最高速度と走行可能距離
25kmの最高速度は、私の通勤には十分です。
また、18~25kmの走行距離も往復2kmの通勤には余裕を持って対応できます。
モーターの選択とその重要性
私が選んだ電動キックボード「eXs1」には350Wのモーターが搭載されています。このモーターの出力は、都市部での日常的な移動には十分な力を提供します。
350Wという数値は、穏やかな坂道や若干起伏に富んだ路面でもスムーズに加速し、安定した走行を実現するのに充分なパワーです。
モーターの出力は、加速性能だけでなく、乗り心地や安全性にも大きく影響します。
弱すぎるモーターは坂道で力不足を感じさせることがありますが、350Wであれば、都市の様々な地形で快適に走行できると判断しました。
また、過度に強力なモーターは、必要以上にエネルギーを消費し、バッテリーの持ちを悪化させる原因にもなります。
私にとって350Wは、パワーと効率と価格面のバランスが取れた理想的な選択と言えます。
バッテリーの性能と寿命
「eXs1」に搭載されているのは36V 7.5Ahのバッテリーです。
このバッテリーは、一回の充電で18~25kmの走行を可能にします。
バッテリーの容量は、使用頻度や走行条件によって消耗が変わりますが、一般的に数年間は交換の必要がないとされています。
バッテリーの性能は、電動キックボードの使い勝手を大きく左右します。
特に長距離を走行したい場合や、頻繁に使う場合は、バッテリーの持ちが重要になります。私の場合、毎日往復2kmの通勤で使用するため、週に一度の充電で十分です。これにより、バッテリーの寿命も長く、メンテナンスの手間も省けます。
また、非公式ですがバッテリーの交換が可能なようです。
長期的な使用を考える上で重要なポイントです。
自力で交換が可能なら、バッテリーの寿命が尽きた時に新しいものに交換することで、再びキックボードを長く使い続けることができます。
その他のスペック
13.5kgの重量、120kgの最大荷重、2段階の走行モード、最大15度の登坂能力、そして前輪と後輪に異なるブレーキシステムを備えています。
この項目は実際に使用してみなければわからないので、重視しませんでした。
懸念点と結論
最大の懸念はバッテリーの持続力と交換頻度ですが、コストパフォーマンスを考慮すると、カスタムジャパンの「eXs1」は優れた選択肢です。
注文は既に完了しており、到着を待つばかりです。
実際の使用経験
使用開始から2年半が経過し、以下のような経験をしました。
使用条件:2km弱/日、週5使用
タイヤ
公道で使用できるよう改造して2年ほど使用していますが、1年目でチューブパンク、2年目で前タイヤ摩耗によるパンクが発生しました。
毎回の修理コストは2,000~3,000円。原付タイヤの交換頻度と比べると、かなりの割高感があります。
これにはチューブとタイヤの品質が低いことが考えられるため、一概に電動キックボードのタイヤコストが高いとは言い切れませんが、この価格帯の製品ならこんなものなのかなとも思います。
2回目で手順を覚えていたので、タイヤ交換は1時間程度あれば可能でした。
バッテリー
夏場は5日間、冬場は3日間の使用が可能で、年々パワーは落ちています。
交換には2万弱のコストがかかるため、今後まだ乗り続けるか検討中です。
結論:現状、日々安心して使えるかというと…
電動キックボードは手軽さや取り回しの良さは魅力的ですが、小径タイヤやブレーキ制動の安全性、交換部品の入手性、メンテナンスの必要性を考えると、まだ一般的な交通手段としては改善の余地があります。
ですが、乗ってて楽しいと感じる気持ちこそが、電動キックボードの一番の良さではないでしょうか。